IODATA社から HDL-A2.0R というNASが、2014年11月に販売開始となりました。
以前、本ブログのHDL-A2.0のカテゴリーで、HDL-A2.0 というNASを紹介しました。
また、「HDL-AシリーズとHDL-ASシリーズの違い」という記事で、HDL-A2.0 と HDL-A2.0S
の違いを説明しました。
この記事では、HDL-A2.0 と HDL-A2.0R の違いについて説明しようと思います。
1.機能比較一覧
機能名 | HDL-A2.0 | HDL-A2.0S | HDL-A2.0R |
価格(*1) | 19,209円 | 21,530円 | 18k864円 |
転送速度(*2) | 90MB/s | 90MB/s | 90MB/s |
DLNAサーバー | 〇 | 〇 | 〇 |
DTCP-IPサーバー | 〇 | 〇 | 〇 |
スマートフォンや外出先のパソコン からのアクセス | 〇 | 〇 | 〇 |
テレビ番組録画のムーブ | 〇 | 〇 | 〇 |
NASからハードディスクへのバックアップ | 〇 | 〇 | 〇 |
パソコンからNASへのバックアップ | 〇 | 〇 | 〇 |
デジタルカメラからのコピー | 〇 | 〇 | 〇 |
同期機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
Dropboxとの同期 | 〇 | 〇 | 〇 |
FTPサーバー | 〇 | 〇 | 〇 |
net.USB | 〇 | 〇 | 〇 |
Acronis True Image(*4) | × | 〇 | 〇 |
nasneからのダビング | × | 〇 |
(*1)2015.2.28時点のAmazonでの価格。
(*2)IODATA社が公表している転送速度。
(*3)HDL-A2.0、HDL-A2.0S は、Remote Link 2 を使用。
HDL-A2.0R は、Remote Link 3 を使用。
(*4)HDL-A2.0S は、Acronis True Image 2013 を無償ダウンロード可能。
HDL-A2.0R は、Acronis True Image 2014 を無償ダウンロード可能。
2.機能差分
2.1 スマートフォンや外出先のパソコンからのアクセス方法
HDL-A2.0、HDL-A2.0S は、Remote Link 2 を使用、
HDL-A2.0R は、Remote Link 3 を使用します。
Remote Link 2 では、事前に、パソコンからNAS(HDL-A2.0 または HDL-A2.0S)に対して、
接続名などの設定を行っておく必要があります。
その方法については、以下の記事を参照してください。
・IODATA LANDISK HDL-A2.0-5.外出先から本製品にアクセスする(Remote Link 2)-
Remote Link 2 では、外出先のパソコンからアクセスする場合は、パソコンに新規のソフトウェア
をインストールする必要はなく、Webブラウザでアクセスすることができます。
以下の記事(上記の接続方法を記載したのと同じ記事)を参照してください。
・IODATA LANDISK HDL-A2.0-5.外出先から本製品にアクセスする(Remote Link 2)-
Remote Link 2 では、スマートフォンからアクセスする場合も、
スマートフォンに新規のソフトウェアをインストールする必要はなく、
Webブラウザで、自宅のNASにアクセスするようになっています。
以下の記事を参照してください。
・HDL-A2.0のリモートリンク2の機能(iPhone、各種ファイル形式)
Remote Link 3 では、接続設定については、パソコン/スマートフォンで共通にはなっておらず、
パソコンから接続する場合はパソコンで、
スマートフォンから接続する場合はスマートフォンで行うようになっています。
Remote Link 3 では、スマートフォンからアクセスする場合、「Remote Link Files」という
アプリをスマートフォンにインストールし、そのアプリでアクセスするようになっています。
接続設定の方法は、QRコードを読み込ませるだけなので、簡単になっているようです。
以下のサイト(IODATA社のサイト)を参照してください。
・HDL-ARシリーズの特長
Remote Link 3 で、外出先のパソコンからアクセスする場合は、パソコンに新規のソフトウェア
をインストールする必要はなく、Webブラウザでアクセスするようになっています。
手順については以下のサイトを参照してください。
・HDL-ARシリーズ-画面で見るマニュアル
外出先からアクセスする>パソコンからアクセスする
※こちらの設定方法は、あまり簡単とは言えない気がします。
2.2 Acronis True Image
Acronis True Image の機能については以下の記事を参照してください。
・HDL-AシリーズとHDL-ASシリーズの違い
※2013年版と2014年版の違いについては、概要レベルでは変わらないように思えます。
2013年版でも、2014年版でも、提供されている機能は、以下の4つです。
「イメージバックアップ」「ノンストップバックアップ」「Try&Decide機能」「データ同期」
3.HDL-A2.0、HDL-A2.0S、HDL-A2.0R のどれがよいのか?
基本機能に違いはないので、購入する時点で一番価格の安いものを購入すればよいと思います。
※機能的には、微妙な差ではありますが、
HDL-A2.0 < HDL-A2.0S < HDL-A2.0R
なので、本来は、価格もこの順になっているはずなのですが、
2015.3.1時点では、Amazonでの価格は、HDL-A2.0R が少しだけ他より安くなっています。
価格は日々変わるものなので、いつもこうではないと思います。
なお、当然のことですが、Acronis True Image の機能を使ってみたいという人は、
HDL-A2.0S または HDL-A2.0 を選択することになります。
また、外出先からNASへのアクセスは、主にスマートフォンで行い、かつ、
設定は簡単であるほうがよいという人は、HDL-A2.0R を選択するとよいと思います。
関連商品の紹介ページ
[IODATA LANDISK HDL-A2.0S]
[IODATA LANDISK HDL-A2.0R]