この記事では書籍の紹介をします。

WiMAX・Wi‐Fi無線ネットワーク(I・O BOOKS) 大澤文孝ほか執筆 I/O編集部編集 工学社発行


この本の特徴
 無線LANだけでなく、WiMAX、LTE、3G、Bluetooth、Wireless USBなど、
 他の無線ネットワーク技術が、網羅的に、整理/分類して、平易な言葉で
 書いてあります。

 文書の分量は少な目です。(絵が多い上に、127ページしかありません)

 出版されたのが 2011.10.25で、文書が執筆されたのは主にその1年ほど前
 の2010年中頃と思われます。
 ※少し古いと思われる方がおられるかもしれませんが、私の感覚では、
  今と大きくは変わってないように思えます。
  イーモバイルがソフトバンクに買収されたり、LTEが勢力を伸ばしたりは
  あるかもしれませんが、技術的な面では大きな変革は無いと思います。

どのような人におすすめか?
 無線ネットワーク初心者の人におすすめです。理由は以下のとおりです。

 ・無線LAN以外の無線LAN技術がたくさんあって(WiMAX、LTE、3G、Bluetooth、
  Wireless USBなど)、どこまでが無線LANの技術で、どこからがその他の技術
  なのかが分からず、混乱している人が多いのではないかと思います。

  この本は、各技術を、分類した上で、平易な言葉で簡潔に解説してくれてい
  るので、混乱した頭の中がきれいに整理され、すっきり理解できるようになる
  のではないかと思います。

 ・用途によっては、無線LAN以外の無線ネットワーク技術を使用したほうが
  有利な場合もあると思いますので、今すぐ使わないにしても、
  無線ネットワーク技術を一通り知っておくことは良いことだと思います。

 無線ネットワーク上級者の人であっても、混乱した時や、初心者の人に
 説明してやらなければならない時は、読んでみるといいかもしれません。

当ブログとこの本の関係について
 この本では、無線LAN以外の無線ネットワーク技術も扱っているわけですが、
 当ブログは、当面、無線LANのみを扱います。

 これは、テーマを広げすぎると私のパワーが及ばないためです。

 しかし、私のほうで、時間が取れたら、無線LAN以外のネットワーク技術を
 取り上げさせていただくかもしれません。私も興味はあるので。

この本の各章で特に参考になる点
 ・2章「インターネットにつなぐ」は、WiMAX や LTE などの説明になって
  います。WiMAX や LTE を使った場合に、無線LANと比較して、どのような
  長所/短所があるのかが理解できると思います。

 ・3章「室内でつなぐ」は、無線LANを室内でつなぐ場合の話になっています。
  当ブログと重なる部分です。
  以下の内容は、特に、参考になると思います。
  - 「無線LAN」と「Wi-Fi」の違い
  - IEEE802.11規格
  - 無線LAN機器の選び方

 ・4章「無線ネットを持ち出そう」は、無線LANを屋外で使うにはどうすれ
  ばよいかを記載しています。
  大まかに、公衆無線LANサービス(フレッツスポット、ホットスポット、
  FREESPOTなど)を使う方法と、自前のモバイルルータを使う方法の2種類
  があります。
  この本は、きれいに整理して書いてくれているので、分かりやすいです。

 ・5章「無線ネットの豆知識」は、無線LAN規格に関する豆知識が記載され
  ています。私としては、一番最後に書いてある「無線LANの暗号化技術」
  が参考になりました。
  ※ネット検索で「無線LANの暗号化技術」を調べた段階では、WEP と AES が
   同レベルの暗号化技術のように書かれているものもあって、少し混乱して
   いました。
   現在、無線LANで使用されている「暗号化技術」は、以下の3つです。
    - WEP
    - WPA
    - WPA2

   各々の暗号化技術では以下の「暗号化アルゴリズム」が使用されています。
    - WEP … RC4
    - WPA … RC4(ただしTKIPで暗号鍵を一定時間ごとに自動更新)、
         または AES。区別するため、前者を「WPA-TKIP」、後者を
         「WPA-AES」と呼ぶ場合がある。
    - WPA2 … AES

   この本を読めば、ここがすっきり理解できまると思います。
   あまり詳細なことまでは書かれていないですが。