ホームネットワーク(家庭内LAN)において、DLNAサーバーになれる機器について説明します。
つまり、家庭内において、DLNAの規格に従って、ネットワーク経由で、動画/静止画/音楽などの
コンテンツを配信できる機器について説明します。


この記事では、コンテンツとしては、テレビ番組(録画したもの、放送中のものともに)は
対象外とします。家庭内でテレビ番組をDLNA規格に従って配信可能な機器については、
以下の記事を参照してください。
 ・ DTCP-IP対応DLNAサーバーになれる機器


DLNAサーバーから配信されたコンテンツを受信(ストリーミング再生)する側の機器、
つまり、DLNAクライアントとなる側の機器については、以下の記事を参照してください。
 ・ [記事未作成。後日書きます]



1.DLNAサーバーになれる機器(テレビ番組以外のコンテンツについて)


DLNAサーバーになれる機器(テレビ番組以外のコンテンツについて)は、私が知る範囲、
以下のとおりです。


・ Windows 7 パソコン
  Windows 7 が DLNAサーバーの機能を持っています。
  PowerDVD 14 Ultra を DLNAサーバーとして使用することもできます。


  パソコンの場合、コンテンツを保存/管理するのはとても便利だと思います。


  ただし、パソコンの場合、常時電源をオンにはしていないのが普通なので、
  DLNAクライアント側で、いつでもコンテンツを再生できるかどうかという点については、
  少し難があります。


・ NAS
  全てのNASが、DLNAサーバーの機能をサポートしているわけではないので、
  購入する前に、DLNAサーバーの機能をサポートしているかどうかを確認する
  必要があります。以下の記事を参考にしてください。
  - DLNAとDTCP-IPの両方をサポートしているNAS(2015.2.28)


  NASの場合、パソコンからは、ネットワーク上のディスクとして見えるので、
  パソコンをよく使う人にとっては、コンテンツの保存/管理は簡単だと思います。


  NASの場合、常時電源をオンにはしているのが普通なので、
  DLNAクライアント側ではいつでもコンテンツを再生することができます。
  (NASに電源を入れておくのに、当然、電気代はかかるのですが)


  パソコンをDLNAサーバーとすれば、テレビやレコーダーをDLNAクライアントとしても、
  再生不可能なコンテンツは少ないのですが、
  NASをDLNAサーバーとした場合に、テレビやレコーダーをDLNAクライアントにすると、
  インターネットからダウンロードした動画や音楽については、再生できない場合が多くあります。


  原因は、テレビやレコーダーが、現状、インターネットからダウンロードした動画や音楽の
  形式に対応していないことが考えられます。
  では、なぜ、同じ動画や音楽をパソコン上に置いた(パソコンをDLNAサーバーとした)場合
  には再生できるのかというと、パソコンがトランスコード(DLNAクライアント側が再生可能
  な形式に変換する)を行っているからであると思われます。


  NAS側でも、テレビ/レコーダー側でもいいから、メーカーで何とかしてほしいという気は
  あるのですが、現状は、利用者側で何とかするしかありません。(NAS上に配置すると
  再生できないコンテンツについては、パソコン上に配置するなど)
  以下の記事を参考にしてください。
  - IODATA LANDISK HDL-A2.0-8.DLNAサーバー機能を利用する-

  - バッファロー LinkStation LS-V2.0TLJ、LS-V1.0TLJ DLNAサーバー機能

・ ネットワークレコーダー
  私が知っているネットワークレコーダーは、ソニー nasne のみです。
  nasne の主機能は、
   - テレビ番組の録画
   - 録画したテレビ番組の配信
   - 放送中のテレビ番組の配信
  ですが、
   - テレビ番組以外のコンテンツの保存/配信
  も可能です。


  nasneの場合も、テレビ番組以外のコンテンツに対する使い方は、NASと同様で、
  パソコンからは、ネットワーク上のディスクとして見えるので、
  パソコンをよく使う人にとっては、コンテンツの保存/管理は簡単だと思います。


  nasneの場合も、常時電源をオンにはしているのが普通なので、
  DLNAクライアント側ではいつでもコンテンツを再生することができます。
  (nasneに電源を入れておくのに、当然、その電気代はかかるのですが)


  nasneをDLNAサーバーとした場合も、NASをDLNAサーバーとした場合と同様に、
  パソコンをDLNAクライアントとすれば、再生不可能なコンテンツは少ないのですが、
  テレビやレコーダーをDLNAクライアントとした場合、インターネットからダウンロードした
  動画や音楽については、再生できない場合が多くあります。
  以下の記事を参考にしてください。
  - ソニー nasne(ナスネ):メディアストレージ機能で再生可能なデータ形式

・ テレビ/レコーダー
  テレビ/レコーダーの主機能は、当然、テレビ番組に関連した機能です。
  そのため、テレビ番組以外のコンテンツを配信する機能には、あまり力を入れていない
  ように思えます。


  テレビについては、少なくとも私が持っているテレビは、テレビ番組以外の保存/配信は
  できません。


  レコーダーについては、私が持っているレコーダーは、
  テレビ番組以外のコンテンツを保存/配信する機能をサポートしていますが、
  レコーダーの内蔵ディスクは、NAS や nasne のように、パソコンからネットワーク上の
  ディスクとして見えるわけではないので、コンテンツの保存については、
  少し面倒な手順が必要となっています。


・ 携帯端末
  携帯端末(例えば、iPhone)に、Power Media Player というアプリをインストールし、
  携帯端末上で Power Media Player を起動した状態にしておけば、
  各DLNAクライアントおいて、携帯端末上のコンテンツを再生可能になります。


  携帯端末で撮影した、動画や写真を、テレビやパソコンでで大きく映し出したい場合に、
  有効に使える機能であると思います。



2.ネットワーク構成例


私が持っている機器のうち、テレビ番組以外のコンテンツに対して、
DLNAサーバーになれるものは以下のとおりです。

・ パソコン:FUJITSU LIFEBOOK AH77/H
    Windows 7 または PowerDVD 14 Ultra を DLNAサーバーとして使用。
・ NAS製品:IODATA LANDISK HDL-A2.0
・ NAS製品:バッファロー LinkStation LS-V2.0TLJ
・ ネットワークレコーダー:ソニー nasne (ナスネ) 
・ レコーダー:Panasonic DIGA DMR-BWT520
・ 携帯端末:iPhone


私が持っているDLNAサーバー機と、DLNAクライアント機を、ネットワーク構成図として表すと
以下のようになります。

140601_01

注1.個別の機器を全て描くのは難しかったので、「Windows 7 パソコン」「NAS」などの、
  製品の種別で表すことにしました。


注2.DLNAサーバーと、DLNAクライアントの両方に含まれている機器、
  (例えば、「Windows 7 パソコン」)がありますが、
  DLNAサーバーとかDLNAクライアント専用に使用しているわけではなくて、
  どちらの用途にも使えるという意味で、両方に含めています。



3.DLNAサーバーの使用例(テレビ番組以外のコンテンツについて)


3.1 Windows 7 パソコンをDLNAサーバーとして使用


3.1.1 Windows 7 のDLNAサーバー機能を使用する


Windows 7 は、DLNAサーバーの機能を持っているので、新規にソフトウェアをインストール
しなくても、DLNAサーバーとして使用することができます。
ただし、1点設定が必要です。メディアストリーミング機能を有効にする必要があります。
メディアストリーミング機能を有効にする手順については、以下の記事を参照してください。
 ・ Panasonic DIGA DMR-BWT520 のDLNAクライアント機能


上記の設定を有効にしただけでは、本当に Windows 7 パソコンが DLNAサーバーとして動作する
のかどうかの確認はできていません。DLNAクライアントからアクセスできることを確認する必要
があります。


レコーダー(DLNAクライアント)から、Windows 7 パソコン(DLNAサーバー)にアクセスした例
については以下の記事を参照してください。
 ・ Panasonic DIGA DMR-BWT520 のDLNAクライアント機能


テレビ(DLNAクライアント)から、Windows 7 パソコン(DLNAサーバー)にアクセスした例
については以下の記事を参照してください。
 ・ Panasonic製テレビ VIERA X50 のDLNAクライアント機能


3.1.2 PowerDVD 14 Ultra のDLNAサーバー機能を使用する


PowerDVD 14 Ultra をインストールすれば、Windows 7 とは別に、
PowerDVD 14 Ultra の機能で、パソコンを DLNAサーバーにすることができます。


1台のパソコンで、Windows 7 と PowerDVD 14 Ultra を同時にDLNAサーバーにすることは可能
で、その場合、DLNAクライアント側からは、2個の DLNAサーバーがあるように見えます。


DLNAクライアントからは、
Windows 7 をDLNAサーバーとしたものは、Windows 7 のサーバー名で参照でき、
PowerDVD 14 Ultra をDLNAサーバーとしたものは、PowerDVD 14 Ultra に対して設定した
「PowerDVD の名称」で参照できます。


PowerDVD 14 Ultra を DLNAサーバーにする手順、および、PowerDVD 14 Ultra をDLNAサーバーと
してテレビ(DLNAクライアント)からアクセスした例については以下の記事を参照してください。
 ・ PowerDVD 14 Ultra の使い方-DLNAサーバー機能-


3.2 NAS を DLNAサーバーとして使用する


3.2.1 NAS製品 IODATA LANDISK HDL-A2.0 を DLNAサーバーとして使用する

このNASを DLNAサーバーとして使用する手順は以下のとおりです。

(1) 基本的なセットアップを行う。以下の記事参照。
  ・ IODATA LANDISK HDL-A2.0-2.セットアップ-

(2) このNASがDLNAサーバーとして動作するように設定する。
  具体的には、DLNAサーバーとしてアクセス可能にする共有フォルダーに対して、
  [DLNA 共有]設定を有効にする。詳細は、以下の記事参照。
  ・ IODATA LANDISK HDL-A2.0-8.DLNAサーバー機能を利用する-

(3) DLNAクライアントからこのNASにアクセスする。
  具体的には、DLNAサーバー一覧から、このNASのサーバー名を選択する。
  このNASのサーバー名は、初期設定から変更していなければ、
  「LANDISK-(MACアドレスを16進表現した時の下位3バイト」。
  詳細は、以下の記事参照。
  ・ IODATA LANDISK HDL-A2.0-8.DLNAサーバー機能を利用する-


3.2.2 NAS製品 バッファロー LinkStation LS-V2.0TLJ を DLNAサーバーとして使用する


このNASを DLNAサーバーとして使用する手順は以下のとおりです。

(1) 基本的なセットアップを行う。以下の記事参照。
  ・ バッファロー LinkStation LS-V2.0TLJ、LS-V1.0TLJ セットアップ

(2) このNASがDLNAサーバーとして動作するように設定する。
  具体的には、DLNAサーバーとしてアクセス可能にする共有フォルダーに対して、
  [DLNAサーバー]設定を [使用する] にする。詳細は、以下の記事参照。
  ・ バッファロー LinkStation LS-V2.0TLJ、LS-V1.0TLJ DLNAサーバー機能

(3) DLNAクライアントからこのNASにアクセスする。
  具体的には、DLNAサーバー一覧から、このNASのサーバー名を選択する。
  このNASのサーバー名は、初期設定から変更していなければ、
  「LS-VL(MACアドレスを16進表現した時の下位3文字」。
  詳細は、以下の記事参照。
  ・ バッファロー LinkStation LS-V2.0TLJ、LS-V1.0TLJ DLNAサーバー機能


3.3 ソニー nasne を DLNAサーバーとして使用する

設定としては、nasne自体を接続可能にするための設定
  ソニー nasne(ナスネ):接続から起動まで
  
は必要ですが、DLNAサーバーにするための特別な設定は必要ありません。
設定の変更は可能です。


DLNAクライアントからのアクセス方法は、DLNAサーバー一覧から、
(設定を変更していなければ)nasneというサーバー名を選択すればよいです。


設定の変更方法や、DLNAクライアントからのアクセス方法の詳細については、
以下の記事を参照してください。
 ・ ソニー nasne(ナスネ):メディアストレージ機能



3.4 テレビ/レコーダーを DLNAサーバーとして使用する


3.4.1 東芝製テレビ REGZA 32J7 を DLNAサーバーとして使用する


テレビ/レコーダーのDLNAサーバー機能は、一般に、DTCP-IP対応DLNAサーバー機能
(つまり、テレビの録画番組を配信する機能)に重点が置かれているように思います。

特に、このテレビ(東芝 REGZA 32J7)に関しては、テレビの録画番組以外のコンテンツを
配信する機能はサポートされていないようです。



3.4.2 Panasonic製レコーダー DIGA DMR-BWT520 を DLNAサーバーとして使用する


テレビ/レコーダーのDLNAサーバー機能は、一般に、DTCP-IP対応DLNAサーバー機能
(つまり、テレビの録画番組を配信する機能)に重点が置かれているように思います。


このレコーダー(Panasonic DIGA DMR-BWT520)に関しては、テレビ番組以外のコンテンツ
を配信する機能を持っています。
簡単な確認方法としては、内蔵ディスクにはじめから写真のサンプルが含まれていますので、
それをDLNAクライアント(例えば、パソコン上のWindows Media Player)から見ることができます。


下図は Windows Media Player で Panasonic DIGA DMR-BWT520 の写真一覧にアクセス
したところです。
140601_02


下図は、そのうちの1枚をダブルクリックして再生したところです。
140601_03


しかし、自分がパソコン上などに持っているデータを、このレコーダーに転送するとなると
少し面倒です。
このテレビに接続したハードディスクが、Windowsパソコンから、ネットワーク上のディスク
としてアクセスできない(SMBの機能でアクセスできない)ので、NASや nasne のように、
簡単にデータをコピーすることはできません。
ビデオカメラをUSB接続したり、SDカードのデータをコピーしたりする機能はあるようです。
取扱説明書のP98~P103参照。


実は私自身、このコピー(ダビング)はやったことがないです。
あまり便利でないので、使う気になれないのですね。。。



3.5 iPhoneを DLNAサーバーとして使用する


iPhoneに、Power Media Player というアプリをインストールし、
iPhone上で Power Media Player を起動した状態にしておけば、
各DLNAクライアントおいて、iPhone上のコンテンツを再生可能になります。


設定としては、iPhoneに、Power Media Player をインストールし、起動しておく以外には、
特に必要ありません。


DLNAクライアントからのアクセス方法は、DLNAサーバー一覧から、
iPhoneの名前を選択すればよいです。


※iPhoneの名前は、iPhoneにおいて、[設定]→[一般]→[情報]→[名前]の
 ところで設定できます。
 初期設定値は「Apple の iPhone」となっていますが、ひらがな「の」の部分が
 文字化けして出力される場合があるため、私は「kkk」に変更して使用しています。


詳細な手順については、以下の記事を参照してください。
Power Media Player:iPhone上のコンテンツをPC上でPowerDVD 14 Ultraを使って再生
Power Media Player:iPhone上のコンテンツをPC上でSoftDMA 2を使用して再生
Power Media Player:iPhone上のコンテンツをPC上のDiXiM Digital TV plusで再生
Power Media Player:iPhone上のコンテンツをPC上のWindows Media Playerで再生
Power Media Player:iPhone上のコンテンツを Panasonic製テレビ VIERA X50で再生
Power Media Player:iPhone上のコンテンツをバッファロー LT-V200で再生


DLNAソフトウェア一般論/製品比較の記事一覧
(1) DTCP-IP対応DLNAクライアントソフト
(2) 音声切替
(3) DTCP-IP対応DLNAクライアントソフトの比較
(4) 動画再生ソフトの比較
(5) 各DLNAクライアントソフトで再生できたコンテンツ/再生できなかったコンテンツ
(6) DTCP-IP対応DLNAクライアントソフトウェアの字幕表示機能
(7) IODATA LANDISK HDL-A2.0にムーブしたテレビ番組録画をパソコンで視聴
(8) バッファロー LinkStation LS-V2.0TLJにムーブしたテレビ番組録画をパソコンで視聴
(9) DTCP-IP対応DLNAサーバーになれる機器
(10) DTCP-IP対応DLNAクライアントになれる機器/ソフトウェア
(11) DLNAサーバーになれる機器(テレビ番組以外のコンテンツについて)
(12) DLNAクライアントになれる機器/ソフトウェア(テレビ番組以外のコンテンツについて)
(13) DTCP-IP対応DLNAクライアントソフト導入時のネットワーク構成