本記事では、IODATA製のNAS(Network Attached Storage)製品
IODATA LANDISK HDL-A2.0

今後の動作確認予定において、予定項目として上がっていた項目のうち、
「12.FTP共有」について説明します。

12.FTP共有

やりたいことは、NAS( HDL-A2.0 )上の共有フォルダーを、FTPでアクセス可能にする
ということです。言い方を変えると、NAS を FTPサーバーにするということです。

パスワードなしのFTPサーバー(anonymous FTPサーバー)、
パスワードありのFTPサーバー、
外部のネットワークからアクセス可能なFTPサーバー、が実現できます。

以下の通り動作確認しました。

12.1 FTP共有フォルダーを作成する

(1) 「4.共有フォルダーを使う」の「4.1 共有フォルダー作成方法」に従い、
  NAS( HDL-A2.0 )上に共有フォルダー folder2 (赤枠で囲った部分)を作成し、
  その右側にある変更ボタン(緑枠で囲った部分)をクリック。

130521_01.png

(2) [FTP共有]にチェックを入れ(赤枠で囲った部分)、
  [確認する](緑枠で囲った部分)をクリック。

130521_02.png

(3) OK(赤枠で囲った部分)をクリック。

130521_03.png

(4) 「共有フォルダーの変更が完了しました」というメッセージがでる。
  [一覧に戻る](赤枠で囲った部分)をクリック。(1)の画面に戻る。

130521_04.png

(5) もう1個、共有フォルダーを作成し、folder3 としておく。

130521_05.png

(6) folder2 に対しては、[詳細アクセス設定]は行わない。
  結果、folder2は、誰でもパスワードなしでアクセスできるフォルダーとなる。
  
  folder3 に対しては、[詳細アクセス設定]により、[ユーザ名]と[パスワード]
  を設定しておく。
  設定方法については「4.共有フォルダーを使う」の「4.3 共有フォルダー
  を特定ユーザーのみアクセス可能にする方法」を参照してください。

12.2 NAS( HDL-A2.0 )のIPアドレスを調べる

(7) 同一LAN内で FTPを使用する場合、(同一LAN内での)IPアドレスを指定するように
  なっているので、NAS( HDL-A2.0 )のIPアドレスを調べておく。
  と言っても、設定ツール( Magical Finder )の画面に表示されているので、
  それを見るだけのこと。
  以下の図の赤枠、あるいは、緑枠の部分に表示されている。

130521_06.png

  IPアドレスが表示された部分を拡大すると以下のとおり。

130521_07.png

12.3 各フォルダー上にファイルを作成しておく

後で動作確認で使用するために、folder2、folder3上に、ファイルを作成しておく。

(8) Explorer で NAS( HDL-A2.0 )上のフォルダを表示する。
  folder2 と folder3 が存在するのが確認できる。
  ※昨日、Dropbox共有の動作確認で使用した folder1 は削除しています。

130521_08.png

(9) folder2配下には、file2.txt というファイルを作成しておく。

130521_09.png

(10)folder3配下には、file3.txt というファイルを作成しておく。

130521_10.png

12.4 同一LAN内から、パスワードなしで FTP接続する

(11)Windowsで[スタート]→[全てのプログラム]→[アクセサリ]→
  [コマンドプロンプト]を選び、コマンドプロンプトを表示する。

  ftp 192.168.0.4 と入力。(赤枠で囲った部分)
  ※192.168.0.4 は、上記(7)で確認した、NAS( HDL-A2.0 )のIPアドレス。

  ユーザー名として ftp (または anonymousでもよい)、
  パスワードとして 空エンターを入力。(緑枠で囲った部分)

  dir と打つと、folder2 が存在することが分かる。(黄色枠で囲った部分)

  cd folder2 で folder2 に移動。(オレンジ枠で囲った部分)

  dir と打つと、file2.txt が存在することが分かる。(紫枠で囲った部分)

  get file2.txt と打ち、file2.txt を PC側に転送。(青枠で囲った部分)
  なお、PC上の転送先のフォルダは、ftpコマンドを実行したフォルダなので、
  図の一番上あたりに表示されている C:¥User¥koji である。(水色枠で
  囲った部分)

  quit で ftp から抜け、exit でコマンドプロンプトを終了させる。
  (白枠で囲った部分)

130521_11.png

(12)PC上の転送先のフォルダを確認してみると、file2.txt が転送されていることが
  確認できる。(赤枠で囲った部分)

130521_12.png

12.5 同一LAN内から、パスワードありで FTP接続する

(13)今度は、ユーザ名とパスワードを指定して(赤枠で囲った部分)、FTP接続し、
  ファイルを get してみる。
  ユーザ名とパスワードは、(6)で folder3 に対して指定したもの。
  ユーザ名とパスワード以外は、パスワードなしの場合と同じ。

130521_13.png

(14)PC上の転送先のフォルダを確認してみると、file3.txt が転送されていることが
  確認できる。(赤枠で囲った部分)

130521_14.png

※この後の動作確認のために、PC上の上記フォルダにおいて、file2.txt、file3.txt
 は、この時点で一旦削除しました。


12.6 外部からパスワードありで FTP接続する

外部からのFTP接続に関しては、「画面で見るマニュアル」の「FTP共有」には、
あまり詳しいことが書かれていないので、IODATAのサポートに、設定方法を、
電話で質問しました。

回答は以下のとおりです。
・外部からFTPで接続する際、ホスト名は、Remote Link 2 で使用するもの
 を使うとよい。

・ポート番号はFTP標準の 21 を使用してください。
 ※私は、Remote Link 2 で設定した 50002 または 50004 を使うのかと思った
  のですが、Remote Link 2 と FTP は別物なので、50002, 50004 は使わない
  そうです。ホスト名が共通に使えるだけのことだそうです。

・使用しているルーターの設定において、ポート番号21が、外部からアクセス
 できるようにしてください。


結局、手順としては、以下のようになります。

(15)使用しているルーターの設定において、ポート番号21が、外部からアクセス
  できるようにする。
  ※ルーターの設定方法は、環境によって異なると思います。
   私の環境での、ルーターに対するポート番号の設定方法は、
   「ネットワークカメラ PLANEX CS-WMV043G-NV 外部ネットワークから接続」の
   「3.ブロードバンドルーターの設定」に記載した方法です。
   詳細はそちらを参照してください。
   ここでは詳細は省略しますが、イメージが湧くように、ルーターに対して、
   ポート番号21が追加されたことを示す画面のみを示します。
   以下の赤枠で囲った部分です。
   FTPは、プロトコルとしてはTCPを使用するので、TCPのみに対してポート21を
   追加しています。

130521_17.png

(16)folder3に対して、Remote Link 2 の設定をする。
  ※Remote Link 2 自体を使うわけではないのですが、
   Remote Link 2 で設定するホスト名を使うので、
   この設定が必要になります。
  ※Remote Link 2の設定の詳細は、
   5.外出先から本製品にアクセスする(Remote Link 2) 参照。
   ここでは、図などは省略させていただきます。

(17)外部ネットワーク上で(今回も近所のFREESPOTを使用)、

  Windowsで[スタート]→[全てのプログラム]→[アクセサリ]→
  [コマンドプロンプト]を選び、コマンドプロンプトを表示する。

  ftp takaharakoji.iobb.net と入力。(赤枠で囲った部分)
  ※takaharakoji.iobb.net は、(16)で folder3 に対して設定した
   Remote Link 2 で使用するホスト名。

  ユーザー名、パスワードは、(6)で folder3 に対して指定したものを指定。
  (緑枠で囲った部分)

  dir と打つと、folder3 が存在することが分かる。(黄色枠で囲った部分)

  cd folder3 で folder3 に移動。(オレンジ枠で囲った部分)

  dir と打つと、file3.txt が存在することが分かる。(紫枠で囲った部分)

  get file3.txt と打ち、file3.txt を PC側に転送。(青枠で囲った部分)
  なお、PC上の転送先のフォルダは、ftpコマンドを実行したフォルダなので、
  図の一番上あたりに表示されている C:¥User¥koji である。(水色枠で
  囲った部分)

  quit で ftp から抜け、exit でコマンドプロンプトを終了させる。
  (白枠で囲った部分)

130521_15.png

(12)PC上の転送先のフォルダを確認してみると、file3.txt が転送されていることが
  確認できる。(赤枠で囲った部分)

130521_16.png

※外部からパスワードなしでアクセスするのは、やればできるのかもしれませんが、
 危険なので(誰がアクセスしてくるか分からないので)試しませんでした。

※内部LAN(同一LAN)内であれば、FTPを使わなくても普通にNASにアクセスできますし、
 外部LANからアクセスするときも Remote Link 2 を使ったほうが簡単なように思える
 ので、FTP共有を無理に使う必要はないと思います。

 ただし、FTPと連携したアプリケーションを使いたい時、例えば、ネットワークカメラ
 で画像を送信する場合(以下の記事参照)には、 有効に使えるかもしれません。
 ・ネットワークカメラ IODATA Qwatch TS-WLCAM 動作検知し画像をFTPサーバーに記録
 ・ネットワークカメラ PLANEX CS-WMV043G-NV 動作検知し画像をFTPサーバーに記録
 

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(4) IODATA LANDISK HDL-A2.0-3.番組をムーブする-
(5) IODATA LANDISK HDL-A2.0-4.共有フォルダーを使う-
(6) IODATA LANDISK HDL-A2.0-5.外出先から本製品にアクセスする(Remote Link 2)-
(7) IODATA LANDISK HDL-A2.0-6.1 バックアップに使用するハードディスクの選定-
(8) IODATA LANDISK HDL-A2.0-6.2 ハードディスクを増設する-
(9) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.1 バックアップ-
(10) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.2 ネットワークバックアップ-
(11) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.3 デジカメコピー-
(12) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.4 クイックコピー-
(13) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.5 Sync with-
(14) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.6 EasySaver LE-
(15) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.7 バックアップ、ネットワークバックアップ、Sync with、EasySaver LEの使い分け-
(16) IODATA LANDISK HDL-A2.0-8.DLNAサーバー機能を利用する-
(17) IODATA LANDISK HDL-A2.0-11.Dropboxと同期する-
(18) IODATA LANDISK HDL-A2.0-12.FTP共有-
(19) IODATA LANDISK HDL-A2.0から、他の機器へ、録画した地デジ番組をムーブ
(20) HDL-A2.0のリモートリンク2の機能(iPhone、各種ファイル形式)
(21) HDL-A2.0にnet.USB機能で地デジチューナーを接続
(22) 東芝 REGZA から NAS にムーブ(ダビング)するのにかかる時間(無線LAN環境)
(23) IODATA LANDISK HDL-A2.0にムーブしたテレビ番組録画をパソコンで視聴