本記事では、IODATA製のNAS(Network Attached Storage)製品
IODATA LANDISK HDL-A2.0
の今後の動作確認予定において、予定項目として上がっていた項目のうち、
「8. DLNAサーバー機能を利用する」について説明します。
8.DLNAサーバー機能を利用する
テレビ番組録画に関しては、NAS上にムーブするために、まだ説明していない東芝レグザ
を使用する必要があるため、ここでは対象外とさせていただきます。
それ以外のコンテンツについて、IODATA LANDISK HDL-A2.0上に置いて、
他の機器から再生できないか、つまり、IODATA LANDISK HDL-A2.0 を
DLNAサーバーにできないかをテストしてみました。
※2015.2.21追記
テレビ番組録画をNAS上にムーブする方法、および、
NAS上のテレビ番組録画をパソコン上で再生する方法については、
以下の記事を参照してください。
・ 東芝 REGZA 32J7 録画した地デジ番組をNASにムーブ
・ IODATA LANDISK HDL-A2.0にムーブしたテレビ番組録画をパソコンで視聴
8.1 設定方法
IODATA LANDISK HDL-A2.0 の「画面で見るマニュアル」の 87ページに、
以下のように記載されています。
参照できるようにするには、参照させる共有フォルダーの[DLNA 共有]設定
を有効にする必要があります。
※本製品には、出荷時すでに[DLNA 共有]設定されている[contents]
フォルダーがあります。
つまり、contentsフォルダーにコンテンツ・ファイルを置けば、他の機器から
視聴できるようになる、というのが仕様のようです。 今回はこれを使用します。
contentsフォルダーにおいて[DLNA共有]設定が有効になっていることは、
以下のように確認することができます。
(1) 「2.セットアップする」の、ステップ2の(1)~(5)の方法でログオンする。
(2) 詳細設定をクリック。
(3) [共有](下図赤枠で囲った部分)をクリック。
(4) [contents](下図赤枠で囲った部分) または その右の[変更](下図緑枠で囲った部分)
をクリック。
(5) (4)で[contents]をクリックした場合は、以下のような画面になる。
「DLNA共有」と表示されているため、DLNA共有が有効になっていることが分かる。
(4)で[変更]をクリックした場合は、以下のような画面になる。
[DLNA共有]の部分にチェックが入っているので、DLNA共有が有効になっている
ことが分かる。
8.2 テストに使用したコンテンツ・ファイル
動画…Wildlife.wmv
Windows7に標準で含まれているサンプル動画。
英語名
フォルダ:C:¥Users¥Public¥Videos¥Sample Videos
ファイル:Wildlife.wmv
日本語名
フォルダ:C:ユーザー > パブリック > パブリックのビデオ
> サンプルビデオ
ファイル:野生動物.wmv
…ジンギスカン.wmv
YouTubeからダウンロードした動画。
写真…IMG_0473.JPG
デジカメで撮影した写真。
音楽…Kalimba.mp3
Windows7に標準で含まれているサンプル音楽。
英語名
フォルダ:C:¥Users¥Public¥Music¥Sample Music
ファイル:Kalimba.mp3
日本語名
フォルダ:C:ユーザー > パブリック > パブリックのミュージック
> サンプルミュージック
ファイル:Kalimba.mp3
8.3 再生方法
8.3.1 PCでの再生方法
テレビの録画番組以外のコンテンツの再生は、
Windows 7 に標準で含まれている Windows Media Player で行うことができます。
手順は以下の通りです。
(1) パソコンの画面下のツールバー上のWindows Media Player のボタン(下図赤枠で囲った
部分)をクリック。
(2) Windows Media Player のウィンドウが表示される。そのウィンドウにおいて、
IODATA LANDISK HDL-A2.0のホスト名(私の環境では「LANDISK-F24A87」の左の
「>」ボタン(下図赤枠で囲った部分)をクリック。
(3) [ビデオ](下図赤枠で囲った部分)をクリック。
(4) IODATA LANDISK HDL-A2.0上の動画一覧が表示される。
ここでは、その中から「ジンギスカン.wmv」(下図赤枠で囲った部分)をダブルクリック。
(5) 「ジンギスカン.wmv」が再生される。
8.3.2 テレビ/レコーダーでの再生方法
テレビレコーダーでの再生方法は以下の記事を参照してください。
・Panasonic製テレビ VIERA X50 のDLNAクライアント機能
2.3 パソコン上のコンテンツを、ネットワーク経由で、
テレビ(Panasonic VIERA X50 19V型)に転送して再生
・Panasonic DIGA DMR-BWT520 のDLNAクライアント機能
※いずれもパソコン上のコンテンツをテレビ/レコーダーで再生する手順の説明と
なっていますが、NAS上のコンテンツであっても手順は同様です。
8.4 結果
現在の私の環境での現象をまとめると以下の表のようになります。
名称が長くなるので、以下の表では、以下のように記載します。
・NAS製品(IODATA LANDISK HDL-A2.0)→ NAS
・Panasonic製 VIERA X50 または Panasonic製 DIGA DMR-BWT520
→ VIERA/DIGA
・パソコン Fujitsu LIFEBOOK AH77/H (OS:Windows 7)
→ PC
現象については、〇は問題なく再生できることを意味し、
×はいずれの場合も、認識はされタイトルも表示されるが再生しようとすると
VIERA/DIGA側に、「再生できないファイルです」というメッセージが出る現象
を意味しています。
コンテンツ | DLNAサーバー | DLNAクライアント | 現象 |
動画(wmv) | NAS | PC | 〇 |
VIERA/DIGA | × | ||
PC | PC | 〇 | |
VIERA/DIGA | 〇 | ||
音楽(mp3) | NAS | PC | 〇 |
VIERA / DIGA | × | ||
PC | PC | 〇 | |
VIERA / DIGA | 〇 | ||
写真(jpg) | NAS | PC | 〇 |
VIERA / DIGA | 〇 | ||
PC | PC | 〇 | |
VIERA / DIGA | 〇 |
8.5 現象の詳細
テレビ(Panasonic VIERA X50)でも レコーダー(Panasonic DIGA DMR-BWT520)でも
同じ結果でした。テレビ(Panasonic VIERA X50)のほうを例に結果を示します。
テレビ(Panasonic VIERA X50)を、DLNAクライアントとして使用するときの基本的な
操作方法については、「Panasonic VIERA X50 のDLNAクライアント機能」を参照して
ください。
まず、DLNAサーバー一覧の中には、レコーダー(DMR-BWT520)、PC(Koji-PC)と
ともに、NAS(LANDISK-F24A87)も出てきます。
動画(Video)一覧を表示させたところ、
Wildfile.wmv および ジンギスカン.wmv を表しているものがともに出てきます。
ただし、行頭に!マークが入っていますし(赤枠で囲った部分)、
各ファイルを選択して再生させようとすると「再生できないファイルです」という
メッセージがでます(黄色枠で囲った部分)。
音楽一覧を表示させると、Kalimba.mp3 を表しているものは出てきますが、
動画の場合と同様に、先頭に!マークが入っていますし、
再生させようとすると「再生できないファイルです」というメッセージが出ます。
写真については、一覧には以下のように表示され、
選択して再生させると、以下のように表示されます。
8.5 結論
DLNAクライアントがパソコンである場合は、NASをDLNAサーバーとしても問題なく
再生ができる。
しかし、DLNAクライアントがテレビやレコーダーである場合は、
NASをDLNAサーバーとすると、再生できないコンテンツが多い。
そのため、この場合は、パソコンをDLNAサーバーにするのが無難。
備考.
この記事では扱いませんでしたが、テレビ録画に関しては、
NASをDLNAサーバーとし、テレビをDLNAクライアントとして再生に成功しています。
また、デジカメで撮影した動画についても、
NASをDLNAサーバーとして、テレビをDLNAクライアントとしてで再生できています。
私は持っていないので試せていませんが、デジタルビデオカメラで撮影した動画に
ついても、同じ結果になる可能性が高いと予想しています。
つまり、限定された種別のコンテンツしか利用しないのであれば、、
NASをDLNAサーバーとして、テレビをDLNAクライアントとして運用することも可能だと
いうことです。
これらに関しては、また後日、記事として書きます。
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(1) IODATA製のNAS(Network Attached Storage) HDL-A2.0 を購入
(2) IODATA LANDISK HDL-A2.0 の今後の動作確認予定
(3) IODATA LANDISK HDL-A2.0-2.セットアップ-
(4) IODATA LANDISK HDL-A2.0-3.番組をムーブする-
(5) IODATA LANDISK HDL-A2.0-4.共有フォルダーを使う-
(6) IODATA LANDISK HDL-A2.0-5.外出先から本製品にアクセスする(Remote Link 2)-
(7) IODATA LANDISK HDL-A2.0-6.1 バックアップに使用するハードディスクの選定-
(8) IODATA LANDISK HDL-A2.0-6.2 ハードディスクを増設する-
(9) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.1 バックアップ-
(10) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.2 ネットワークバックアップ-
(11) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.3 デジカメコピー-
(12) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.4 クイックコピー-
(13) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.5 Sync with-
(14) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.6 EasySaver LE-
(15) IODATA LANDISK HDL-A2.0-7.7 バックアップ、ネットワークバックアップ、Sync with、EasySaver LEの使い分け-
(16) IODATA LANDISK HDL-A2.0-8.DLNAサーバー機能を利用する-
(17) IODATA LANDISK HDL-A2.0-11.Dropboxと同期する-
(18) IODATA LANDISK HDL-A2.0-12.FTP共有-
(19) IODATA LANDISK HDL-A2.0から、他の機器へ、録画した地デジ番組をムーブ
(20) HDL-A2.0のリモートリンク2の機能(iPhone、各種ファイル形式)
(21) HDL-A2.0にnet.USB機能で地デジチューナーを接続
(22) 東芝 REGZA から NAS にムーブ(ダビング)するのにかかる時間(無線LAN環境)
(23) IODATA LANDISK HDL-A2.0にムーブしたテレビ番組録画をパソコンで視聴