DLNA と DTCP-IP について説明します。


1.DLNA


DLNA(Digital Living Network Alliance)とは、家庭内で電子装置間のネットワーク
を可能にする規格、または、その規格を作成している団体を意味します。


現在、パソコン/テレビ/レコーダー/NASなどの、ホームネットワーク経由での
動画/音楽/写真の配信および再生は、ほとんどの場合、DLNA に従って行われています。


DLNAでは、
 ・コンテンツを保持している側(コンテンツを配信する側)を、
  「DLNAサーバー」または「デジタルメディアサーバー(DMS)」と呼び、
 ・コンテンツを再生する側(コンテンツを受信する側)を、
  「DLNAクライアント」または「デジタルメディアプレーヤー(DMP)」
と呼びます。


どのコンテンツを再生するかは、
利用者が、「DLNAクライアント」に指定し、
「DLNAクライアント」が、「DLNAサーバー」を検索しに行きます。


備考.クライアント/サーバー以外のDLNAのモデルについて


 DLNAでは、上記で説明したクライアント/サーバーモデル
 つまり、以下の2つの要素で構成されるモデル(2 Box Pull)
  「デジタルメディアサーバー(DMS)」
  「デジタルメディアプレーヤー(DMP)」


 の他に、以下の3つの要素で構成されるモデル(3 Box)
  「デジタルメディアサーバー(DMS)」
  「デジタルメディアレンダラ―(DMR)」
  「デジタルメディアコントローラー(DMC)」
 も規定しています。


 2 Box Pull のイメージ
 150221_10

 3 Box のイメージ

 150221_11

 3 Box の場合、どのコンテンツを再生するかは、利用者がDMCに指定し、
 DMRは、DMCからの指示に従って、再生のみを行うような仕様となっています。


 単に「DLNAをサポートしている」と言った場合、
 2 Box Pull モデルの、DMS および DMP の機能をサポートしていることを
 意味する場合が多いようです。


 本ブログでも、特に断らない限り、2 Box Pull モデルを前提とします。


2.DTCP-IP


DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol)は、
コンテンツを暗号化することで、コンテンツの不正コピーを防止する機能です。


現在、日本のデジタル放送番組は、機器から機器に伝送する場合、
DTCP-IPの手順に従って、送信側で暗号化し、受信側で復号化するようになっています。

そのため、テレビ番組録画については、
DLNAサーバーとDLNAクライアントの双方が、DTCP-IPに対応していなければ、
DLNAの機能で再生することはできません。


テレビ/レコーダーの会社は、DTCP-IP対応のDLNA機能を、独自の名前で呼んでいる
場合があります。
例.
 Panasonic … お部屋ジャンプリンク
 東芝 … レグザリンク・シェア
 Sony … ソニールームリンク



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